Soft Skills で有名な
現時点で、アメリカのAmazonでレビューが265個ついて、そのうち92%が星5つという高評価。
内容はSoft Skillsと被る部分も多いが、メインはキャリア形成について書かれている。
対象読者はソフトウェアエンジニアを目指す人、もしくは自分のスキルを今後どうやってどの方向に伸ばしていこうかと考える若手エンジニアに向けて書かれているように感じた。
アメリカのソフトウェア業界が主眼で書かれているので、日本では事情が異なることもあるかと思うが、今後日本でもキャリア形成の方法はアメリカ的になっていくのではないかと思うので、今読んでおくことは意味があると思う。
例えば、給与交渉の章では、「給料を上げる一番良い方法は転職することだ」と書いており、これは徐々に日本でも浸透してきているのではないかと感じている。
その他にも、Job Securityの章では、「Even in Japan, where for a long time it was generally understood that once you started working for a company, you worked for that company for life, those ways are coming to an end.」と名指しで、日本社会でも終身雇用が終わりつつあることを述べている。
また、給与交渉の部分で、自己評価を書かされる場合は常にパーフェクトスコアを付けるようにと書いてあった。理由は、「自己評価は主観的な評価しかできない。上司に修正させられるか、そのまま受け入れられるかであり、最初から低評価を付けて上司が上げてくれるのを期待するよりも期待値が高い」という、面白いが納得させられるものだった。
個人的にこの本から影響を受けたことは、自分の名前を売り込む方法とその重要性だ。
筆者はブログを書くことやカンファレンスで講演することなど、様々な部分を通じて自分をいかにして市場に売り込むかを重視している。
ブログも広範な内容を書くのではなく、とてもニッチな特定の分野に特化した内容を掘り下げて書くことを勧めている。
そして一番大事なことは書くのをやめないことだ、とも言っている。これはブログ以外の分野でも共通していることだが、小さく始めてとにかく続けること、これが大事だと様々な章で述べている。
とにかく内容が広範なので、まとめきれないが、著者が最後に述べている通り、読んだだけではなく一つずつ実践していくことがとても重要だ。
実際にこのブログ記事を書いてみたように、小さなことから少しでも始めていければと思う。