PyTorchに入門するために「PyTorchで始める深層学習」を読んだ

タイトルの通り、最近目にすることが多くなったPyTorchを学ぶために「PyTorchで始める深層学習」という本を読んだ。本当に深層学習を全く触ったことが無いという人が、PyTorchで始めるには良いのかもしれないが、あんまり広くはオススメはできないなという感想だった。PyTorchに限らなければもっと良い本が他にあると思う。例えば前に記事にした「Kerasの作者が書いたDeep Learning解説本:「Deep Learning with Python」を読んだ」で紹介した本の方が、Kerasで深く解説されており入門には良さそう。

Amazonのレビューにもあるが、あまりPyTorchならではの良さや詳しいAPIの解説などの部分の解説に欠ける感想だった。この本で取り上げられている内容はMNISTやFashion-MNISTや、画像分類、テキスト分類、強化学習だが、どの項目においても本当に基本的な例題をPyTorchで書いてみましたというレベルであった。

また、最近出た本なのにサンプルコードがそのままでは動かない部分があったり(MNISTのダウンロードに失敗する、RGB画像を想定した処理なのにデータセットにRGB以外の画像が紛れ込んでいる、など)、lossが収束しているようには解釈できない結果を載せて「誤差が収束していると分かる。」などと書かれていて、少しモヤモヤする部分が多かった。

PyTorch自体は早いペースで開発が続いているので、どちらかというとWebの記事や公式ドキュメントを参考にして勉強を進めてみるのが良いのかもしれない。公式のチュートリアルには60分でPyTorchに入門してみるという趣旨の「Deep Learning with PyTorch: A 60 Minutes Blitz」といったものが用意されており、試したところ結構良かったので、その他の公式チュートリアルを試してみようと思う。