シグナル&ノイズ

ビッグデータが完全にバズワードになっている昨今、大量のデータを集めるだけでなく、本当に重要な何かをデータから見つけ出すことがとても重要であると言われている。
本書はまさに、そのような大量のノイズから何かを示すシグナルを見つけ出すことを書いている。

内容は多岐にわたっており、気象予報、経済、チェス、ポーカー、地震予測、テロ予測などなど興味深い。

特に、テロ予測などは、類書でもあまり見ない分析であり、未知の未知を考慮することが重要だと筆者は解く。9.11が今までで一番ひどいテロだったと考えると、これ以上のテロが起こらないように思えてしまう。
しかし、テロの規模と発生頻度はベキ乗則に従っており、100万人規模のテロが起こる可能性は捨てきれない。

結局のところ、人間は見たいものを見てしまう傾向があるため、何かのパターンを見いだすためには過剰適応をしていないかなど常に注意深くモデルを作ることが重要である。


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