GPSデータによる交通事故リスク予測:Learning Deep Representation from Big and Heterogeneous Data for Traffic Accident Inference

読んだ論文のメモ。Learning Deep Representation from Big and Heterogeneous Data for Traffic Accident Inference (AAAI ’06)という論文を読んだ。

内容はGPSデータから交通事故のリスクレベルを予測するというもの。GPSデータには東京のデータが用いられている。GPSデータは精度自体やビルの陰や建物の中にいるなどの理由でノイズが乗っていると考えられる。この研究ではauto encoderを利用してGPSデータからノイズ除去を行ってからロジスティクス回帰に入力して事故リスクの予測をしている。

実験では、単純な決定木・ロジスティクス回帰・SVMと提案手法を比較して、提案手法がリスクレベルをよく予測出来ていることを確認している。また、主観評価として夜になると事故リスクがさがる、昼間は都心部の事故リスクが高い、東京・横浜間の道路が他に比べて事故リスクが高い、など我々の感覚に近い結果が出ていることも確認している。

スマートフォンの普及によりGPSデータは簡単に取得できるようになっているため、こういったタイプの研究やアプリケーションは今後増えていくだろうと考えられる。

 


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